紙がリサイクルされるまでの流れを2社を巡って体験する「工場見学ツアー」を開催しました。

2022年8月29日(月)に、「環境と人」では関係者向けのリサイクル工場見学ツアーを開催しました。

意外と知られていない紙のリサイクルの流れを企業で働く方々に体験していただき、リサイクルを自分ごととして感じてもらうことを目指した今回のツアー。
新井紙材株式会社鶴見製紙株式会社、埼玉県に位置するそれぞれの工場を訪れ、実際にリサイクルされるまでの様子を見学しました。

紙のリサイクルの流れ

私たちが捨てた紙は、その後どのようなプロセスを経てリサイクルされているのでしょうか。

実は、消費・廃棄されたあとの紙は回収され、選別され、圧縮され、溶解され、原料化され、やっと再利用にまでたどり着きます。

今回は、「回収・選別・圧縮」を担当している古紙問屋の新井紙材株式会社、「溶解・原料化・再利用」を担当しているリサイクラーの鶴見製紙株式会社、それぞれの工場を訪問し、紙が実際にトイレットペーパーとしてリサイクルされるまでの様子を見学しました。

古紙問屋による回収・選別・圧縮とは?

70年に渡り古紙問屋を営んできた新井紙材株式会社では回収・選別・圧縮の様子を見学しました。

さまざまな紙が回収段階からおおまかに選別されており、企業から回収された紙はフォークリフトによりコンテナ単位で、ダンボールは回収車から直接、圧縮用の巨大な機械に投入されます。

そこで自動的に圧縮され、重さ1トンもの大きな紙の塊になる様子や、それが積み上げられている様子は、実際に目の当たりにしなければわからない驚きがありました。

https://humanatnature.com/company/

リサイクラーによる溶解・原料化・再利用とは?

圧縮された大きな紙の塊が次に向かうのがリサイクラーです。

今回訪れた鶴見製紙株式会社は100年の歴史を誇り、リサイクラーとしての役割のみならず、メーカーとして再生紙原料のトイレットペーパーを製造・販売する企業です。

こちらの工場では、集まってきた紙を細かくしドロドロの状態に溶かす設備、溶解物からごみや異物を取りきれいにする設備、溶解物を薄く拡げ乾かし大きなロールにする設備、トイレットペーパーに加工する設備、梱包し積み上げる設備など、さまざまな種類の機器が駆使されていました。

それぞれの機械のスケールの大きさや、多くの工程がセンサーによりIoT化されている様子は圧巻の一言で、運ばれてきた紙の塊が、どのような工程を経てトイレットペーパーに生まれ変わるのかを知ることができました。

「環境と人」では今回の内容を踏まえ、今後はより幅広い方々にリサイクルの現場を体験してもらえるよう、ブラッシュアップして参ります。

興味のある方は、ぜひお問い合わせください。