環境と人 - リサイクル会社がつくる循環思考メディア

このマークはどういう意味?認証ラベルとエシカル消費の関係

SDGsという言葉の認知が急速に高まり、私たちの社会はいま大きな転換点を迎えているといえます。「地球に優しく」という遠大なスローガンから一歩進み、地球上の解決困難な諸問題を共有して全体で取り組んでゆくこの機運は、私たちの消費生活を今後より一層変えてゆくと思われます。

 

具体的には、買い物の判断基準に値段、品質ともう一つエシカル(倫理的・道徳的)かどうかという判断が加わります。これは実は難しい事ではなく、買い物の際に「ちょっといいこと」ができるのがエシカル消費だと言えます。

エコバッグを使うことなどが最もわかりやすい例ですが、意識せずともエシカルな消費をしている可能性があります。

例えば、「このブランドの姿勢や世界観になんとなく共感できるから好き」という判断基準を、皆さんは既に持っているのではないでしょうか。

 

日用品にもエシカルを取り入れる

しかしながら、例えばごみ袋やトイレットペーパーひとつ選ぶのにブランドのストーリーを気にする人は少ないと思います。こうした買い物をする際に気にするべきことは何でしょうか。

その判断基準のひとつに、認証ラベルがあります。

 

誰もが一度は目にしたことがあるものの、その意味について知る機会の少ない認証ラベルについて、いくつか紹介します。

 

エシカル消費の認証ラベルと意味

・エコマーク

画像出典:公益財団法人 日本環境協会 エコマーク事務局

 

エコマークは(公財)日本環境協会により1989 年にスタートした認証で、ISO(国際標準化機構)の規格に則って運営されています。

 

生産から廃棄までのライフサイクル全体を通して環境負荷が小さく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベルで、持続可能な社会の形成をはかっていくことを目的としています。

 

現在、認定商品数は約4万5千点あり、ライセンス契約企業・団体は1,336社です。(2021年時点)

(エコマーク認定手続について)

 

・FSC認証

画像出典:FSC JAPAN https://jp.fsc.org/jp-jp

 

FSCは責任ある森林管理を世界に普及させることを目的とするNPOで、1994年に設立され、国際的な森林認証制度を運営しています。

 

認証には大きく2種類あり、森林が適切かつ健全に管理されているかを示すFM認証と、その認証林からの木材を一定以上含み、違法伐採を由来とする木材を使用していないことを示すCoC認証があります。

 

認証は5年間有効で、年次監査を受ける必要がある比較的厳しい認証と言えます。

(FSC認証取得について)

 

・国際フェアトレード認証ラベル

画像出典:FAIRTRADE JAPAN https://www.fairtrade-jp.org/

 

国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)が定めた国際フェアトレード基準が守られていることを証明するラベルで、このところ日本の店頭においても主にコーヒー豆などで見られるようになりました。

 

機構の設立は1997年、現在のラベルは2002年に制定されたものの、フェアトレードの仕組みをラベルとして知ってもらう取り組みは80年代末には始まっていました。

 

画像のラベルはコーヒーやバナナなど認証原料100%からなる製品に表示されますが、他にもチョコレートに含まれるカカオや砂糖など一部原料にフェアトレード製品を含む場合の「国際フェアトレード原料調達ラベル」なども存在します。

(フェアトレード認証取得について)

 

・グリーンマーク

古紙を原則40%以上利用した製品に表示が許されるマーク。ただし、トイレットペーパーとちり紙は100%利用、新聞用紙とコピー用紙は50%以上利用となります。

 

古紙利用製品のイメージアップを目的に1981年に制定されました。紙は最も持続可能な素材のひとつであり、グリーンマーク制定より40年が経過するいま、日本の古紙利用率は67%と世界トップクラスを誇ります。

(グリーンマーク表示承認申請について)

 

・有機JASマーク

 

農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として自然界の力で生産された食品を表しており、農産物、加工食品、飼料及び畜産物に付けられています。

 

有機食品のJAS(食品・農林水産品などについての規格)に適合していると認証された製品に表示されており、法律上、有機JASマークが付されたものでなければ、食品名称に「有機○○」「オーガニック」と表示できません。

(有機食品の検査認証制度について)

 

・MSC「海のエコラベル」

国際的なNPO「海洋管理協議会(MSC)」の認証ラベルで、1997年に設立されました。

減少傾向にある水産資源の回復を目指し、持続可能な環境基準で獲られた水産物に表示されます。

 

このラベルがついた製品が店頭に並ぶには、MSC認証を受けた業者が適正な漁業で獲った水産物を、流通、製造、加工、販売に至る全ての過程で「CoC認証」を取得した企業が管理する必要があるため、高い信頼性を示すラベルと言えます。

(MSC認証規格について)

 

いつもの買い物をちょっとだけ楽しく

上記で紹介したラベルはほんの一例で、世の中には数多くのマークやラベルが存在します。しかしながら、普段買っているもののパッケージを見る際、食品の成分表示などを見ることはあってもその傍らにあるこれらのラベルの意味を考えることはあまりないかと思います。

これらの表示は正直、意識しなければほとんど目に入りませんし、日用品の購入には多くの場合、価格や何となくのイメージの影響が大きいのは事実です。

しかし、こういった認証の意味を知ることで、取得にコストをかけている企業の姿勢や、知らなかったブランドの新たな発見に繋がれば、いつもの買い物が少し楽しくなるかもしれません。

 

エシカル消費と言うと何か難しそうですが、要するに普段の買い物で「ちょっといいこと」が出来るということです。

次の買い物の際は気軽に「ちょっといいこと」を探してみてはいかがでしょうか。

 


【お知らせ】

当社では、サーキュラーエコノミーの構築をサポートしています。
環境への配慮を考えた新たなビジネスモデルの導入から、すぐに始められる取り組みまで、状況に合わせたメニューを用意しています。

具体的には、こんなことがすぐに可能です。

・機密書類を回収し、それを原料としたトイレットペーパーを納品
・廃プラスチックを回収し、それを原料としたごみ袋を納品
・上記のようなリサイクルループを記事や動画として納品

ご興味のある方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

新井紙材株式会社
https://araishizai.com/contact.html

  • 新井紙材株式会社
  • メディア事業部
  • 映像ディレクター・エディター

Yuji Arai

AIMS VIDEO(新井紙材株式会社 メディア事業部)
2015年から映像制作に従事。福島県のテレビ局で2年、東京の映像制作会社に3年勤務ののち2020年よりAIMS VIDEOに所属。

読まれている記事

他の記事を見る